【中学受験の塾選び②】入塾まで自宅で学習していた教材のご紹介、日能研に通って感じたこと

小学校:高学年

【中学受験の塾選び〜わたしたちの失敗〜
前回の記事はこちらです↑

今回は、前回に引き続き

「塾に通っていなかった間に使っていた参考書のご紹介」と
「日能研に対して感じたことや、教材の扱いについて」

を、ざっとですが書いていこうと思います。

入室テストを受けている間に自宅で学習していたこと

夫が入れたがった塾の入室テストに1回か2回落ちたとき、アマゾンからテキストが届きました。夫が慌てて注文したもののようでした。
入室テストに落ちた我が家が紹介するのは違う気がしますが……😨
一応、ネットでリサーチして揃えたらしいので、これを使っていました、ということで載せておくことにします。

日能研に入塾した小学校4年生の9月まで続けました。
他には、1年生の時からやっていた「こどもチャレンジ(進研ゼミ小学講座)」以外は、家庭学習は何もしていませんでした。

●算数
マスター1095題 一行計算問題集 4年
日能研教務部 (著) みくに出版


きらめき算数脳 小学3・4年生 (サピックスブックス)
進学教室サピックス小学部 (著) 主婦と生活社

●国語
ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集[小学生版ベーシック]
福嶋 隆史 (著) 大和出版

スタディサプリ 4年生の夏休み中のみ受講しました。
スタディサプリは「基礎レベル」と中入試にも対応した「応用レベル」それぞれ4教科の授業があり、どの授業も見ることができますが、我が家は応用の算数と国語の授業を見ていました。
無料体験+一ヶ月分2,000円程度というお安い夏期講習となりました😅

問題集は日能研に決まるまで取り組んでいたので、「本当の国語力」は8割ほどまで、算数は2冊とも最後まで取り組みました。
半年くらいあったので、かなりスローペースだと思います。

入室テストの回を重ねるごとに一応は基準点との差を縮めてられてきてはいたので、効果はあったのかな🙄 なんて感じています。

「きらめき算数脳」のような問題に触れたのは初めてだったので、苦戦した問題も多くありましたが、解法が理解できないほどでもなく、ちょうど良い手応えだったと思います。
カラー印刷でかわいい絵が描かれていて、子供が「パッと見て惹きつけられる問題」と「取り組みやすいレイアウト」になっています。難しい〜と言いながらも、やりたい問題から楽しく取り組んでいました。
中受未経験の私にとって「受験算数」は未知なる領域だったので、日能研で習うようになってから「ああ! きらめき算数脳にあったあの問題はつるかめ算だったのか、植木算か! 場合の数か!」となりました😅

「マスター1095題」は、日能研に入ったら毎日取り組むことになる「計算と漢字」の「計算部分」みたいな内容でした。
半年で終わらせたので、1日2回分(6題)解いていた計算になりますが、当時 息子のラズくんは、積極的に勉強をしようとする姿勢がまるで見られなかったので、あまり長い時間はやっていなかったと思います。
平日は少なめで、休日や夏休みに多めに解いたのかもしれません。

ちなみに、計算問題は今でも嫌そうです(・_・;
計算は筋トレみたいなものなので、最小限の量を、日々淡々とこなしていくしかありませんが、これがまあ、本当に大変でした💧
結局、計算問題の必要性に気づき自発的に取り組むようになったのは、なんと6年の冬でした。
また計算問題についても、いつか何かの形で触れたいです。
まずは塾選びの話に戻ります。

日能研に切り替える

9月の入室テストを受けた日に話を戻します。
夫激推しの塾から引導を渡された(と、私が勝手に感じた)日です。
私は勤務先の休憩室でマイページを開きました。
テストを受けると、解答用紙の写しがすぐにアップされるので、未採点で得点はまだわかりませんが、漢字が書けているかとか、どの程度埋められているかとかだけでも知りたくて、必ず見るようにしていました。

ドキドキしながら画面を見るとそこには4教科分の答案用紙が表示され、愕然としてしまいました。
特に真っ白だった社会の解答欄には[   湿地]とかあり、この問題を目にした時、ラズくんはどんな気持ちになっただろうかと想像して泣けてきました。

「ラズくんのテストの筆跡」を見て涙を流したのは、この時と、2月1日の深夜に入試問題に書き込まれた筆跡を辿りながら自己採点していた時だけです😅
模試の結果を受けて泣いたことは時々ありましたが(笑)、筆跡で泣いたのは本当にこの2回だけでした。
どれだけ重いんだ、入室テスト(・・;)

気を取り直し、夫にすぐさま連絡を入れ、4教科になっていたから入塾は無理だろうと伝えました。
すると流石にもう潮時だと悟ったようで、

夫「じゃ、日能研で!

と、またしても急旋回しました。
え、YでもWでもなくそこで日能研なの!? と意外でした😲
中学受験塾で最大手だから」という理由だったようです。
「すぐ電話して! 行けるなら今日でもいいから行って! はやく!」という、夫得意の急ハンドル急発進です。帰宅後にすぐ電話をしたところ、即座に対応してくださり翌日入塾テストを受けることになりました。

当時のカレンダーを見直してみると、おそらく9月の入室テストを受けた前日に、日能研でも全国公開模試が行われていて、その模試の「後受験」の生徒さんたちに混ぜてもらえたのかな? と想像します。「自分の他にもテストを受けていた人がいた」とラズくんは言っていました。
そして受けた科目は国算の2教科だったと記憶しています。

結果はその場ですぐに出していただき、
上位クラスには残念ながら届いていませんでしたが、入室基準はしっかりクリアしていましたので、Aクラスからのスタートになります☺️」
と、あっという間に入塾が決まりました。

それまでがどん底気分だったので、担当してくれた女性講師の方の笑顔が、まるで女神様のように輝いて見えたのを覚えています😅
「やっとラズくんの塾が決まった! これで腰を据えて受験勉強ができる!」と、とてもホッとしました。

我が家の付近にある日能研には、「関東系」と「本部系」とがあり、ラズくんの通うことになった日能研は「関東系の教室」でした
宿題は割としっかりめに出て、メインテキストである「本科教室」以外に、副教材やプリントもありました。
4年生でのクラスは、M(発展クラス)とA(基礎クラス)の二つにしか分かれておらず、席も成績順ではありませんでしたが、5年生からそれぞれ細かくクラスが分かれ、成績順の席割りになるようでした。

本部系は、関東系とは大分雰囲気が違って、副教材がなかったり宿題も自主的にやる仕組みらしいと調べていて知りました。
ラズくんの場合、「余力があったらやっておいて」と言われた宿題は、頑なにやろうとしませんでしたから(・_・;)、ある程度しっかりと管理してくれた関東系で合っていたのだと思います。

「明日から毎日これを解いてください」と、「計算と漢字」というテキストを見せてくれた時に、ラズくんはこのおじさんの絵が面白くて笑いました↓

「面白いねー」と先生は笑顔で対応してくれました。

進学塾というと、しっかりした大人びたお子さんが通うイメージを持っていたので、ラズくんが馴染めるかどうか不安を感じていましたが、この時の先生の優しい感じに少し安心しました。
「まだ4年生だから、こんな幼い反応にも合わせてくれているのかな?」とも思いました。
けれど6年生の最後の最後まで、この感じは続きました。
「日能研がラズくんに合っていた」と思えた理由のひとつが、この「緩い感じ」でした

日能研らしさ、良い部分とナゾな部分

他塾に通うママ友さんのお話を聞いたり、誘われて他塾の入試報告会に参加した経験はあるものの、他の大手塾に通ったことがないので、「普通」がどんな感じなのか分からないのですが、日能研ってちょっと独特だった感じがします。
良い部分もちょっと戸惑った部分も、思いつくままにあげてみようと思います。

全て我が家がお世話になった教室に、実際に通ってみて感じたことです。
とっても長くなるのと、日能研に通っていない方には面白みのない内容かと思います……。
読みにくくてすみません。

私の感じた日能研らしさ
クラス分けの基準がぼんやりしていた。」

他の大手塾に通っていたママ友さんのお話だと、クラス分けに明確な基準がありそうだったので、「ちょっと基準がはっきりしないなー」とか、「いつ上げてもらえるんだろう?」という印象がありました。一度に上がるお子さんもそう多くはないようで、クラス替えのタイミングで全く居ないか1〜3人くらいのようでした。

ラズくんはAの中では順調に上がっていきましたが、Mに上がるまでは、少し時間がかかりました。
また「偏差値がここにたどり着けば上がる」という基準だけではなく、いくつかのポイントがあるようでした。
Mに上がった後も付いていけるかを判断しているようで、安定的に基準をクリアしていないと上げてもらえない感じでした。
よく「日能研はクラス落ちはしにくい」といわれるのも事実であり、そのために慎重にクラスを上げているのだと思われます。
ラズくんは成績にバラつきがあるタイプでしたので、M以上のクラスアップが難しかったです。


☆少し話が逸れてしまうのですが、クラス替えとクラスのレベルについて、入試直前期に苦しんだこととあわせて書き加えておきます。

6年生の11月頃だったと思います。
入試の過去問対策に入った時に、「算数の問題に全く歯が立たない」感じに、言葉を失ってしまいました。
どうしたら、こうした問題が解けるようになるのか見当もつかず、数ヶ月間本当に苦しい思いをしました。
演習不足なのか、基礎がなっていないのか、塾の先生にきいても当たり障りのない答えしか得られなかったような気がしてしまい、日能研に不信感も抱いてしまった時期でもありました。

ですが、後から冷静になって思い返すと、先生のおっしゃっていたことは確かに理にかなった答えでした。
各単元のオーソドックスな問題を解けるようにする、というものです。

私が知りたかったこと(ラズくんに何が足りないから歯が立たないのか?)というのは、解いている過程を見ていて親が判断するか、本人にヒアリングするかしなければ、分からなかった事だと思います。
ですが、私はもはや算数についていけていなくなっていましたし、ラズくんも「こんなの解けない!」というばかりで😅 混乱状態だったのだと思います😅

そこで「基本的な解法の定着が足りない」か、「演習が足りない」かのどちらかだろうと思ったので、演習は日能研の日々の授業ににお任せし、解法テクニックの整理を自宅で行いました。

直前期までに自宅でやってきた対策は、長くなってしまうのでここでは詳しく触れませんが、「平面図形と場合の数」の対策、一般的な一行題(下に出てくる夏期講習の428問題)を入試直前まで繰り返しました。
428問題を繰り返すこと」は、塾の先生に相談したときに、いただいたアドバイスのうちの一つでした。

また、ある場所で「最初は算数の入試問題に歯が立たないのは普通のこと」というアドバイスを見かけたので、なんとかラズくんと一緒に食い下がることができました。
そういえば、塾の先生にも「ラズくんの志望校の入試問題はとても難しいです。はじめは全く解けないと思いますが、ショックを受けないでくださいね」と、言われたことを、今思い出しました(・_・;

「最後まであきらめないことが大事」って受験生へのアドバイスの常套句ですが、結構な精神力が必要なものだなと思いました。
とても辛かったです。
「こんなに解けないのはなぜか」と、考えても仕方ないのに、2月2日まで無駄に考え続けたりしてしまいました😅

●一つの可能性として「ラズくんはMクラスに上がったのが遅かったからかな」と思いました。
また、ラズくんのいたM1クラスのお子さんたちの中では「志望校のレベルが高い方だったから」という可能性も考えました。

「ラズくんの志望校の理科入試問題は、最難関くらい難しいので」と、理科はM2クラス必須のオプション授業を、塾の先生に勧められてとりました。
こちらから尋ねたら、そう教えてくれました。
その甲斐があってか、もともとラズくんは理科が得意だった事もあるかもしれませんが、理科の過去問では点を取ることができていました

このような経験から、6年生のオプション授業や選択できるテストについては、偏差値の基準があって受けられないものもあるかもしれませんが、用意されたものをただ取るのではなく、志望校にどんなものが必要か、お子さんの学力とも照らし合わせながら日能研の先生に相談してみるのがいいと思います。

この子はここが弱いとか、この学校を受験するにはここの補強が必要という、各自の事情までは集団塾は把握していないところがほとんどだと思います。
親が塾を使いこなす必要があるのだと感じました。

また、5年生でもMクラス独自のオプション授業があったりします。
ずっと発展クラスできたお子さんとラズくんとでは大きな経験の差がついていて、どこかで差を埋める作業が必要だったのかもしれません。

以上の経験から、日能研の「ゆっくりめなクラスアップのペース」も考慮すると「4年の入塾時点で上位クラスを狙い、席を確保しておく」のは賢い方法だと思いました。
ですが、ラズくんの場合は学年が低いうちは、より野性に近い幼さがあったため(・・;)この方法が実行できたかは微妙です。

●別の可能性として、ゴールデンウィーク特別特訓がコロナ禍で無くなった影響を考えました。
算数と理科があるはずでした。算数の内容は、ラズくんの弱点である「平面図形と規則性」でドンピシャでした。
そのことが関係しているかはわかりませんが、緊急事態宣言解除後に「今年は基礎が固まっていない」と先生が危惧していたそうです。

●最後に、解法テクニックのパターン学習自体を、日能研があまり重視していない可能性を考えました。(私は授業をうけていないので憶測にすぎませんが💦)
日能研の理念として「子供の考える力」を伸ばすことを重視しているようで、解法をただ教え込むのではなく「なぜそう解くのか」過程を理解させる授業をしてくれるようです。
ですので、思考系の問題や、初見問題でも考えて解こうとする力がついていくと思います。
けれど算数のセンスがあまりなさそうなラズくんのようなタイプは、テクニックを整理したり、パターン学習もある程度は取り入れた方が、良い結果が得られるのかもしれないなと思いました。


志望校の算数でなんとか「受験者平均点」まで取れるようになってきたのは本当にギリギリで、入試二週間前くらいになってからでした。
「合格者平均点」までの算数の不足分は、他教科で補う作戦でいきました。

このように振り返ると、我が家が辿ってきた道筋は、大きく外れてはいなかったのかもしれませんが、たまたま合格したから全肯定に感じるだけで、合格しなかったら「落ちて当然の結果だったな」と思えるほどに綱渡りだったと思います。

我が家はラズくんの希望した学校のレベルが高めだったので苦戦しましたが、実力(クラス)に合った目標設定はやはり大事だなと、身をもって痛感しました(・_・;
(それとも、みんなこの位の苦労は普通にしていたのかな。分かりませんけれど)

クラス分けの基準の話とはだいぶズレてしまいましたが、
4年、5年では、目の前のクラスアップにしか目がいかず「その先に志望校の入試問題があるということ」まではなかなか視野に入らなかったな、と思い、感じたことを書いてみました。

私の感じた日能研らしさ
情報が豊富すぎて私には認識しきれなかった

日能研では、授業で使うテキストのみならず、入試報告会や保護者会などで親に配られる冊子、そしてサイト上には驚くほど多くの情報が溢れています。
情報がありすぎて私のような鈍感な人間には探し出しきれず、せっかく用意されているのに、最後まで活用しきれなかったサービスもあったのではないかと思います(・_・;

6年生になると本当に時間がなくなるので、とにかく効率化を図らないと、宿題、テスト直し、過去問対策、穴埋め作業全て回らなくなります。
ラズくんが塾から帰宅したら「最小限の時間で」「テスト直し、穴埋め作業」を終えられるよう、準備を整えておく必要がありました。
その時になって初めてサイト内をくまなく見て、「こんなのあったの?!」って気づくことが多かったです。

例えば、日能研に通うご家庭はみんな知っていることかもしれませんが、
配られるテストの解説には全問分の解説が掲載されていませんが、ネット上には全ての問題の丁寧な解説と、振り返りができるように該当する単元まで指示されていました。

塾の先生は「必要な解説ほど載っていないと評判の解説を開いてください」とか自虐ネタにはしていましたが、ネットで全部見れるという説明はされていなかった気がします😅
新4年生から入塾していた他のお母さんも、知らなかったと言っていました。

ですが、テスト結果のページから行けるようにはなっているので、ちゃんと見ていれば全問分あることに気づいていたはずです😅
テストは毎週のことなので、こういったことが積もり積もって大きな差になりそうだな、と感じました。

それから、ラズくんが聞いてきた話だと、日能研はスーパーコンピューター(?)で常に何かを分析しているとかで、何を分析しているのかは分かりませんが(・・;)
たとえば、国語でしたら入試問題の文章題の、文字数が多い学校ランキングとか、入試に出る漢字、語句ランキングとか、入試に出る単元ランキングとか……4教科分ダーっと一覧表示されたデータが貰えました。

うちはあまり見る余裕がありませんでしたが、あるお母さんのお話では本当に入試に出たらしいです。漢字だけで3つとか出た、すごい! と言っていました。
他にも部活別学校リストとか、校風調査とかあらゆる角度でデータ化された資料が見れるので、うまく活用できる方や、分析するのが好きな方にはとても面白いと思います。
ですが鈍くさい私にはカオスすぎて、せっかくの日能研の強みであるデータ類はほぼ活用できないまま終わりました(・_・;

私の感じた日能研らしさ
テキスト類もカオス(我が家にとって)

最も日能研らしさを醸し出しているのはやはりテキストだと思います。いろいろ詰め込まれていて、ネーミングセンスも独特で私には慣れるまでかなり認識しづらかったです……。

宿題のテキストの「栄冠への道」はわかるのですが、授業用テキストの「本科教室」の本科って何?! みたいな。
そして本科教室に出現する「学びのひろば」とか「学びのとびら」って何?! みたいな……。
(調べてみましたら「本科教室」は、本部系日能研のクラスの呼称のようです)

「学びのひろば」というのは、一定の単元ごとに出現する謎のページで、「教材というカタチにとらわれずに、思考技法を知ったり体感するページ」と説明があります。。
そして「学びのとびら」は各単元の導入のようなページです。

4年生算数の最初の「学びのひろば」です

かなりレトロで情緒的な文章で、受験生たちに学問の本質的なところを伝えようとする日能研の気概を感じさせてくれます。
ですが日能研をスタートして「いよいよ我が子の受験勉強が始まる」という気負いとともに表紙をめくってみたとして、最初にこのページが出てきたら「?!?!」となる親も多いのではないでしょうか(・_・;
ページの存在自体気づかれない可能性が高いかもしれないけれど😅

ラズくんに「学びのひろば」の話をしてみたら、「そうそう、あの意味わからないページ😁」と言いながらも、読んでいたようで(笑)「算数は大体全部読んだ」と言っていました。
子供は意外と楽しんでいるのですね(^^)
この「学びのひろば」は、なんと6年前期まで続きます。

息子が日能研を卒業したあと、テキストが10年ぶりに改定されたようなので、さすがにこのレトロな学びのひろばは無くなっているかな、と現役の方のブログを少し覗かせていただいたら、改訂版ではますます気合の入ったページに進化しているようでびっくりしました(・・;)

日能研はおそらくですが、他塾に比べて「合格実績のためのタイトルとり」というところにあまり重きを置いていないところがあります。

冠日特のzoom授業を横で見ていても思いましたが、最後までブレずに日能研らしい授業をしていたことに、潔さすら感じてしまいました。
これは、2月2日、第二志望の学校で試験中の息子を待ちながら、2年半を振り返ってしみじみと感じた事でもあります。

我が家は「学ぶ楽しさ」こそ大切にしたかったので、日能研の理念にはとても共感し、信じて付いてきて良かったとは思いましたが、それとは別に、当然ですが合格は欲しかったです。合格するために通っていたわけですから。

話がだいぶ脱線してしまいましたが、日能研のテキストのお話に戻ります。

日能研のテキストは、上記「独特の謎ページ」があったりするのでやたらと分厚く、「パッと見て分かりやすい」とか「見やすいカラー印刷」などとは無縁の、「読み物感満載の単調な白黒テキスト」だったため、
どこに何がどのくらい書いてあるのかが、親の私にも把握しづらかったです。
(改定後のテキストは改善されているかもしれません)

そして、自宅学習用テキスト の解答はバラバラと別冊になっていて副教材もありますし、ただでさえ整理整頓が苦手な凸凹くんと私は、
解答どこいった!!! 宿題のページどこ!!!
と常に、解答や該当ページを探していました。
毎度繰り返される捜索に、親もついイライラが募ってしまうと思います。

そこでテキストにはインデックスシールで見出しをつけました。
ブログを拝見していると、インデックスをつけている親御さんはたまに見かけますが、実際に教室でつけている子はあまり居なかったようです。

写真は夏期講習テキストですが、「算数と国語の授業テキスト」にも単元ごとにつけていました。

算数は特にインデックスはあったほうがいいです。
それから、算数は「第●回」と一緒に「特殊算」とか「速さ」みたいに分かりやすいネーミングでインデックスすると良いと思います。
テスト直しや単元ごとの穴埋めで、振り返る作業が格段にスムーズになります。

また、家庭学習用のテキスト「栄冠への道」には紙で即席ポケットをつけて、解答を入れていました。
これで毎度毎度捜索するプチストレスからは解放されました。

また、6年夏期講習のテキストは特に電話帳並に分厚かったので、よく使う部分を下の画像のようにカットして持ち歩けるようにしていました。

忘れ物や準備の手間を考えて、講習テキストを教科ごとに裁断することはしませんでした。
一冊ポンッと入れれば用意は事足りたので。1.9kありましたが😅

写真の「算数の共通問題=通称ヨツバ問題(428問あるので)」は、6年の夏期講習テキストに入っています。
夏から入試直前にかけて3周繰り返して解き続けたため、持ち歩きに負担のないよう裁断しました。

私の感じた日能研らしさ
コロナ禍も手厚く、でもカオスだった

日能研が明言している「受験の先まで見据えて子供の力を伸ばそうとしている」感じは、コロナ禍でもよく伝わってきました。
休校が決まった緊急事態宣言後、すぐに授業動画が追加されただけでなく「教育番組みたいな謎の動画多数」「絵本読み聞かせ動画多数」に続いて「体操の動画」さらに「親のアンガーマネジメントの動画」まであったような……とにかく急遽作りしました、という感じの動画がどんどんどんどん追加されていき、肝心の見たい授業動画どこ!! と迷子状態になったこともありました。

我が家は受験学年だったので、授業動画以外はスルーしてしまったのですが、休校によって突然出現したありあまる時間を有効に活用し、学び続けてほしいという日能研のメッセージがひしひしと伝わってきて感動しました。
こういうところにも、日能研らしさが出ていたのだなあと今になって思います。

それから、コロナ禍といえば、日能研は6年後期の日特が全てズーム授業になりました。
息子は志望校の冠日特を受けていましたが、授業中に発言するお子さんは、70人ほど受けている中で、たったの数人、決まったお子さんしか発言していませんでした。

引っ込み思案の息子も発言はできませんでしたが、「必ず顔出し」はさせていました。
カメラもほとんどのお子さんがオフにしていたのが気がかりでした。

1日に合格した人数を見た時、受講していた人数と比較してあまりに少ないことに、コロナ禍の影響を感じずにはいられませんでした。とてもショックでした。
我が家はほぼギリギリの偏差値で受講ができたので、他のお子さんたちの方がずっと実力はあったのではないかと思います。
優秀なお子さん達でもまだ小学生、あの状況下で入試への緊張感を高めていくのは、容易ではなかったのかなと思いました。

入学後、ズーム授業でよく発言していたお子さんも、同じ学校に登校していたのを見かけたそうです。ラズくんが苦戦していた算数で、どんどん発言していてまるで雲の上のような存在だったお子さんです😊
同じ学校に通えるなんて、なんだか信じられない気持ちでした。

結果的に、日能研でよかったです

長くなってしまいましたが、感じたことをとりとめもなく書いてみました。
ハッキリと書きづらい部分もあったので、伝わりにくい文章になっているかもしれません💦 すみません。

いい所も微妙に感じた部分もありましたが、他塾へ通っていた親御さんのお話を聞いていても、どこへ通っていても何かしら思い通りには行かない部分があるのだろうな、と感じました。

総合的に考えて、我が家は日能研で良かったです。

どんなに体力的にキツい時期でも、息子が最後まで嫌がらずに通えたのは、先生方の温かい人柄と授業の面白さのおかげだったと思います。
そうした環境で培われた、考える力という根っこの上に何とかあの難しい入試問題を解く力を、2/1までに育てることができたのだと思います。
ラズくんが潰れることなく受験当日を迎えられたのは、日能研のおかげでした。

栄冠シールを集めていただいたNグッズを今でも大切にしていたり、ラズくんは日能研がとても好きになりました😄

この賞状のなかで、算数はたったの2枚でした(笑)

生徒さんも全体的に穏やかなお子さんが多かったようで、クラスも殺伐とした雰囲気はなく、居心地が良さそうでした。
また、日能研は塾弁が必要な塾ですが、食事休憩が15分と短く、軽食にしていたので私も準備が楽でした。

しっかりと食事をとる時間があった他塾では、自然と生徒同士の交流も生まれたようですが、休憩時間が少ないとそこまでの余裕もなく、ラズくんにとって気楽で良かったのではないかと思います。

なによりも、日能研は自宅から最も近かったので、近いということが親からすると一番のメリットでした。
これは、お弁当を届ける必要が出てきたり、分刻みで時間を管理するくらいに余裕がなくなる、6年生になったときに、特にありがたみを感じました。


今回は日能研に出会うまでの経緯、そして日能研について感じたことを長々と書いてみました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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