がんばれ、汚文字ファイター! “字が汚い・雑な中学受験生”だった我が子の体験談

小学校:高学年

中学受験生 男児の親の中には、この問題に頭を悩ませている方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
そう、汚文字問題です。

息子は残念ながら、字が下手なまま現在に至ります。
ですのでこの記事では「字を綺麗にかくための方法」などはご紹介できません……。

今回の記事では
息子の汚文字を改善しようとしたけれど無駄だったという残念な経験」と、
「小学校で、字の綺麗さにこだわる強面の先生が担任になったときの体験談

また、
字が汚い受験生の子を持つ親御さんの多くが同じ悩みを抱えていると思うのですが……
汚文字の引き起こすケアレスミス」そして、
採点者に読まれず入試で落とされるのではないか」という、私も苛まれた2つの悩みについて、体験を交えて書かせていただきます。


尽きぬ不安と悩みとストレスで胸が押し潰されそうになっているのが受験生の親御さんだと思います。(私もそうでした!)
まずは、この記事のトップ画像の息子の汚文字ぶりに
「こんな字を書いてても合格した受験生がいたんだ

と、少しでも心を軽くしていただけたらいいなと思います……。(この記事アップにあたり息子のラズくんに汚文字使用許可は念のためとりました 😅)

読めないし消えてない

息子の筆跡は親の私にも解読困難でした。。
字をミスった痕跡があっても、消しゴムで消えてません。
これ、消そうとしてないよね?
仕上げに消しゴムで撫でてみたのかな〜?
という「消えていない消し跡」の上に、また読めない字が重なり、まるで何かの模様のように……。

きれいにとまでは望みませんが、読みやすい字で書いて欲しかったです。
思わず指先で拡大したくなる絡み合った文字や「か」なのか「や」なのか判別不能な曖昧な字。
必要な字が綺麗に消えてるパターンと消したはずの字がほぼ残ってるパターン……。
それらを総スルーして提出してしまうザルなフィルター。というか見直してない?

「採点者に読んでもらえないと点数もらえないよ!」とか「計算ミスの元だよ!」とか、お決まりの苦言を呈し続けましたが、結局最後まで汚かったです。もちろん今でも息子は汚文字書きです。

汚文字連鎖を断ち切りたくて

前々回の記事を書いていて思い出しましたが、ラズくんは過去に習字も習っていました。
あまりの汚文字ぶりに、親の私も忘れていました。
自分が習わせたくせに……。

私は字が下手です。夫も下手です。
夫は気にしていないようですが、私は自分の字の汚さがコンプレックスで、今でもペン字の本を買って時々練習をすることがあります。

息子には同じ轍を踏ませたくなかったので、1年生から2年生の半ばくらいまで書道教室に通わせましたが、変化は見られませんでした。
今となって思うのは、体全体を使った運動をしたり見る力をもっと育ててから通わせてもらえばよかったのかな? と思います……。

定期的にペン字も見てくれました。左が1年生、右が2年生の頃に見ていただいたペン字。

親の反省は多々ありますが、本人としては決していい加減な気持ちで書いているわけではありませんでした。汚文字を書く彼を、誰が非難できるでしょうか。

担任の先生に非難されそうだった

小学校5年時の担任の先生が、字の綺麗さにこだわる先生でした。
普段から厳しく指導することで知られていて、恐れられていた(らしい?)先生でした。
ノートの字がクラス全体的に汚いことで、強い調子で怒ってその後も一日中不機嫌だったこともあったそうです。

息子から話をきいて「雑な字=適当な気持ちで取り組んでいる」と捉えられてしまうのかな、と感じました。
塾の宿題も重くなってくる5年生。
小学校の宿題の字を綺麗に仕上げさせることはとても大変で、簡単な内容でも時間がかかってしまいますし、私に字を書き直しさせられる度にラズくんもイライラしていました。
(当時、消しゴムはよく私がかけていました。周囲に聞いてみると、消してあげている親御さん、結構いるようですね😅)

一度先生の注意を引いてしまったら、ちょくちょく字の汚さを指摘されるかもしれません。
そうなると、もともと学校が好きではないラズくんは、また苦痛になってしまうのではないかと気がかりでした。
そこで担任の先生には、早い段階で我が家は字が下手なことに悩んでいると打ち明けました。

5年生に上がった時に、息子が通級に行っていたことは面談でお話ししましたし、去年の担任の先生から引き継がれてもいたでしょうけれど、なんとなく、私の感覚的なものですが、この時の担任の先生はあまりそういった事に関心がないように感じられました😅
(感覚なので実際にそうだったかは分かりません)

ですので、先生の拘りである書字に関してあまり何かを主張しないほうがラズくんや私にとって得策かなあ、と雰囲気的に思い……
本人も私も、字が下手なことにホトホト困り果てているのだ
と、普通に苦手なことを相談するようなかたちで伝えて、先生の反応を窺おうと思いました。

そうしたら、字を綺麗にするためのヒントを教えてくれました。
たとえば、字を書く練習だけではなく、直線や波線など色々な線を引くことや、絵を描く練習をすることでも、鉛筆の運びが上手くなる、と教えてくれました。

絵を描くか〜、なるほど!
とピンときました。

5年生になると、毎日決められた時間、自学ノートに自由に勉強する、という宿題が出されました。
塾の宿題もあったので、これが本当に大変でしたが
「絵を描く」という作業を1ページでも自学に取り入れたら息抜きにもなりますし、
努力していることをアピールすれば、字が汚いラズくんでも好意的に受け入れてもらえるのではないか、と打算したからです。

絵を描くというアドバイスに
そうなんですね! 早速やらせてみます!😳✨」と私がやる気を見せると、
10分間練習する絵のドリルのようなものが売っていることも、教えてくれました。

それが、たまたまなのですが、前回の記事でご紹介したパズルの作者である
「1日10分で えがじょうずにかけるほん」などのあきやま かぜさぶろう さんのドリルであることが後で調べて分かりました。


もちろん、私のやる気はただのポーズというわけではなく、ラズくんの字が少しでも整うといいな〜という希望も持っていました。

自宅に戻ると、早速息子に
「先生が勧めてくれたから、自学ノートに時々絵を描くのはどうか」と提案してみました。

生真面目な性格の息子は、いつもなら「自学に絵なんて相応しくないから嫌だ!」と拒否したと思いますが、担任の先生からの提案ということで、
以前から「絵やイラストを上手に描けるようになりたい」と言っていたこともあり、とても喜びました。

絵のドリルは近くの本屋さんに無かったので、とりあえず、塾に行っている間にネットで息子の好みそうなキャラクターの絵を沢山プリントしました。
SNSなどで、キャラクターの描き方を順を追って解説してくださっている方もいて、楽しそうな見本の数々に「ラズくんのテンションもアガるだろうな〜」と嬉しくなりました。

プリントした中から好きな絵を選ばせ、何回か自学ノートに描きました。
息子は当時流行っていたアニメには興味がなく、選んだのはミニオンだったので簡単そうでした(笑)が、
一生懸命時間をかけて描いていました。ですがとても楽しそうで、塾の宿題の合間の息抜きになりました。

出来上がったイラストは不恰好なものでしたが^^;
息抜きになり
自学の宿題が片付き
鉛筆の使い方の練習にもなる
小一時間を割くことにはなりましたが、いい事ずくめでした

そして、担任の先生のアドバイスを愚直に実行していたからなのかは分かりませんが、息子は一度も字のことで注意はされませんでした。
この先生とは息子の発達に関してほとんど話しませんでしたが、もちろん配慮していただいた可能性も大いにあると思います。

とはいえ、気を抜くことはできず、私はノートやプリントに書かれたラズくんの字は常に気にしていました。
内心怯えながら過ごした1年間でした😅

息子が「自発的にマシな字を書こうとし始めた」3つのきっかけ

ここからは塾でのお話です。
塾では基本、汚文字使いたちは野放しのパターンが多いと思います。
結果さえ出せればいいのがこの世界です。
破壊的な宿題ノートが返却されるたびに、先生はよくこんな字読んでくれるなあ…… と感じ入ってしまいました。

ですが、息子の字は6年生くらいから少しずつ整い始めます。
本人の意識が変わってきたからです。きっかけとなる出来事は、大きく3つありました。

息子の意識が変化したきっかけ①〜5年冬〜「汚文字ファイター、上位クラスの洗礼を受ける」

日能研ではAクラスのときは、止めハネをあまりうるさく言われませんでした。ですので、漢字小テストは毎回満点近く取れていました。
(凸凹くんの漢字の攻略法についてはこちらにあります)

ですがMに上がると担当の先生が変わり、その先生の性格なのか、または教室の方針なのかわからないのですが、急に採点が厳しくなり、漢字小テストで点数が取れなくなりました。

止めハネは正確に書かなければいけませんが、その先生は払いも要求してきました。ラズくんは当時、払いと止めの書き分けができませんでした。
また、点を打つ位置、字のバランスにも厳しかったです。
私でも、そこまで?! と思うくらいでした。

その先生は「字の形が分からないなど事情がある人は後で言いに来てね」と配慮もしてくださる先生だったようです。息子は書字の苦手さはありましたが、息子が志望する学校に入りたいのなら、ここは乗り越えていく所だと私は判断しました。

その先生の細かな指摘で、漢字テストが×ばかりになり、息子は最初、いつもの調子で怒っていました。
でもその国語の先生はとても優しくて、授業の前には面白いお話を話してくれたようで(しかも連載で!)息子は次第にその先生が好きになりました。

また、その先生の指摘は「綺麗に、丁寧に」という漠然としたものではなく、注意するポイントが明確だったので、クリアのしようがありました。
そしてとうとう、その先生は無情にも言い放ったのです。

最近漢字の点数が全体的に酷いので、
次に合格点が取れなかった人はAクラスに落としま〜す
🤗」

その週の息子は、必死の面持ちで漢字を正確に書けるよう練習していました。
こんなに字を正そうとしている姿を初めて見ました。
さすが、塾の先生は子供を熟知しているな〜と感心してしまいました。

この辺りから、ラズくんの字は少しずつマシになってきました。

※模試や週テスト(育成テスト)の漢字では、AクラスでもMクラスでも字の汚さが直接原因で失点したことは我が家ではありませんでした。

息子の意識が変化したきっかけ②〜6年生秋〜「日能研に汚文字について相談していたこと」と「模試で採点ミスがあった」こと

秋の面談だったと思いますが、もともと不器用さがあることもお伝えしつつ、「算数で計算ミスが酷いのは字が汚いからだと思うが、本人もあまり改善しようという気持ちが無いようで困っている」ことを相談しました。

すると、塾の担任の先生は「こちらからも話してみます」とおっしゃって下さいました。
ちょうどその直後、模試の見直しをしていたら、たまたま採点ミスが見つかりました。
息子がそれを訂正しに行ったら「見間違えで採点ミスをされないためにも、読みやすい字を書くように」と言われたようです。

親の言葉が響かなくても、塾の先生に言われると素直に従った、というのは良くあるお話のようです。
多くの生徒さんを見てきた経験のある、塾の先生の言葉で注意してもらうのも、1つの効果的な方法だと思います。

その後、この採点ミスの一問で偏差値と順位どのくらい変わるかな? という話を家庭でもしました。
一度はM2クラスに行ってみたいねとギリギリまで言っていたので、そういう話をしたのですが、
この時はまだ「偏差値アップのための一問」であり、「合否を分ける一問」ではありませんでした。
「一点の本当の重み」を知ることになるのは過去問に取り組み始めてからでした。

息子の意識が変化したきっかけ③親にとっても過酷な現実ですが、結局これに尽きます……〜6年冬〜「過去問対策で、1点の重みを思い知ったこと」

第一志望校の過去問に取り掛かったのは11月くらいだったと記憶しています。
第二志望校、第三志望校では合格平均を超えていましたが、第一志望校では合格最低点にも遠く及びません。
足りなかった点数を、1問3点だから、4点だから、こことここなら取れそうだね、と解けそうな問題に割り振っていきます。

そうすると「ケアレスするということは、入試で落ちるということなのだ」という現実が急に見えてくるわけです。

これは、いくら親が口で言っても伝わりません。
三年間学んできたことを総ざらいし、満を持して過去問と向き合ったものの、その年に合格した最後の一人よりも点が取れなかった、という事実を目の当たりにして、初めて自分で気がつくことです。

6年の冬まで気づけなかったとしても、決して遅くはありません。
気づいた時から子供は必死に改善しようとしますから。

がんばれ、汚文字受験生たち!〜字を読みやすくする、ちょっとした工夫〜

息子のラズくんの約2年半を振り返り、なぜ汚文字は汚文字のままでは受験に不利となってしまうのか、原因と解決策をまとめてみました。

採点者が読めないかもしれない。→第三者がギリギリ読めるところを目指そう。採点者はきっと読んでくれる!読もうとしてくれる! とはいえ、採点ミスに晒される危険性は増してしまう。
コツは、見知らぬ人がこの字を読めるかな、という視点を持つことらしいが、難しかったらまずは「自分で書いた字を自分で読めるか」という所をクリアしよう。

また「消しゴムで消す」ということは「書いた字が何も無くなる」状態だということを知ろう。
「周りまで消えてしまう」という人は、とりあえずノック式のペンタイプの消しゴムに切り替えてみるのも手だ。
入試当日ラズくんは、「記述の多い教科専用」に新品の消しゴムを持っていき、全部の角を使って消したよ!

親が見直ししにくい。→君のカオスなノートから「大問126の(3)」の途中式を見つけ出そうとするだけで親はイライラしてしまうだろう。
そうなってしまうと見直しの効率が大幅にダウンし、テストの点数にまで響いてくる。
つまり持ち偏差値に響いてくる。というチリツモの恐ろしさだ。

まずはノートには「ページ数、大問番号」などを目立つように書く癖をつけよう。
「大きく書く」「○や□で囲う」または「ノートの端を線で区切って、余白に大問番号やページを書くように」すれば一発解決!

定着していない単元を振り返りづらい。授業ノートは日にちごとにページを切り替え、上の余白に日にちと、せめて「第○回 」だけでも入れておくと、後の復習が効率アップする。
もしも、もしもどうしても忘れちゃって無理!という子は、親に頼んで「その日のタイトルを予め書いておいてもらう」という手段もある(書いてもらえなかったら自分で頑張ろう!)

計算をミスる。→まずは、0と6、1と7、5と3など、見間違えやすい数字だけでも判別できるように意識するようにしよう。
また、日々の計算ミスを防ぐために、どんなノートが自分の汚文字に合っているかを検討しよう
ラズくんは1cmの方眼だと分数が乱れがちになった。1cmの方眼は意外と大きく、1文字半ほど詰め込もうとするからだ。
そういう場合は、マス目が7ミリか8ミリのノートに変えてみよう。
分数でも何でも、1マスに数字を一つ、とルールを決めると整いやすい。ルールを元にして、自分に合ったノートを見つけ出そう。
そして使ってみてフィットしたら、大量に買い込もう
問題ごとの行間や余白が秩序と見やすさを生む。
「ノートをケチらず汚文字は詰め込まず」
どんどん解いてガンガン消費していこう!

実際に合否に関わるのか

息子が合格したという事実から分かるように、字が汚いという理由で不合格になることは、基本的には無いだろうと思います。

ただ、極端に汚い字というのは、既に書かせていただいたように、ケアレスミスしやすい、採点ミスされやすいかもしれない(無いと信じたいですが、こればかりは確かめようがないので)という点からも、入試までにはある程度は改善しておくべきだと思います。
綺麗な字でなくてもいいのです。読める字ならば。

息子の字はひどいですが、この記事でご紹介した変化の結果、テストではある程度はマシな字を書くようになりました。
こちらは6年生の12月にあった公開模試での息子の字です↓

この頃ちょうどプリンターが壊れていてガタガタしていますが、たまたま捨てられずに残っていた解答です。直前期の模試でこの程度の字でした。(32÷4)のカッコが分かりづらいですが、読んで下さったのだなと思います……。

バランスも悪いですし下手ですが、少なくとも「読んでもらおうって気がありそうだな」という字になったと思います。(ま、あまり変わって無いですけれど😅)

汚文字使いは頭がいい、は都市伝説?!

最後になりますが、「頭がいい人は字が汚い」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
私は正直都市伝説だと思います。
綺麗な人もいれば、汚い字の人もいるだろうと思います。

私が出会った中で一番頭がいいと思っている人の字は美文字でした。卒業後はちょっと普通ではないエリートコースを歩んでいきましたので、バランスよく能力の高い人だったのだと思います。

一方、確かに字が汚いけど頭のいい人もいます。
ラズくんの学校では、字が乱れているお子さんがとても多いようです。(学校の先生談。生徒には注意があるようですが、親の前で話題になることはありません)

ラズくんと仲良くしてくれている、あるお子さんは、学年トップレベルの学力ですが、写メしてくれたノートの字が乱れていました。

「彼は僕より字が下手だよ」とラズくん。
「え、君より字が汚い子なんて存在しないでしょ!」といいつつも、写メを見てつい「同じくらいかな」と、思ってしまう……。
というか字がそっくり。汚文字って似てくるのかな……。
学力は天と地ほどの差ですが。

字が汚いの、うちだけじゃなかった……

と、この時、初めて胸をなで下ろしたのを覚えています。
何しろ、ずっと悩んできたことなので……。
汚文字ファイター、ここに極まれり。



今回は「息子の字が汚いことに悩んだ、我が家の体験談と感じたこと」を書かせていただきました。
長くなりましたが、ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。

コメント

  1. ain より:

    うちの子と似ているところが多々あったのですごく共感できました。
    なるほどなーと思うことも多くぜひ参考にさせていただこうと思います。

    • 凸凹くん母 凸凹くん母 より:

      コメントありがとうございました。
      字の汚さには本当に頭を悩ませていて、私自身よく検索していたので、この記事を書いてみました。
      共感していただき、息子と似たようなお子さんが他にもいるんだなと、とても嬉しくなりました。
      ありがとうございました!

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